念願の胸オペ終了後。
あれ、なんか思ってたのと違う。形がおかしい……。
なんてこともあります。乳腺を取って余った皮膚が垂れてしまったり、凹んでしまったり。
せっかく胸を取ったのに、思い通りにはならずに気持ちが沈んでしまいますよね。
そこで記事では胸オペ後にたるみや凹みが出来てしまったときの対処法、そして胸オペ前にできる予防法をご紹介します。
胸オペ後にたるみや凹みができる原因
次のような場合には、胸オペ後にたるみや凹みがおきやすいと言われています。
胸が大きかった
胸が大きかった場合には皮膚が余りやすくなるため、乳首の下を横一直線に切る「I字切開」が行われることが多いです。この術式は傷口が大きく残ります。
それが嫌で、傷口が小さくなる術式を選択した場合などには皮膚のたるみが起きやすくなります。
またI字切開をしたとしても取り切れずにたるむこともあるようです。
胸が垂れていた
胸が下垂していた場合にも、皮膚が余りやすくなる&乳房が下を向いていることが多いためI字または逆T字切開が行われるのが一般的です。
こちらもやはり傷口が大きくなりますので、それを避けるために傷口が小さくなる術式を選ぶと皮膚が残り、たるみます。
ナベシャツの着方が不適切だった
胸を上から下に潰すように着てしまっていると、胸が下垂しやすくなります。
胸が垂れてしまうと、上記のように胸オペ後に大きめの傷か、たるみが残りやすくなってしまいます。
年齢が高い
胸オペ後に皮膚が張りのある状態に戻るためには、皮膚の収縮性・弾性が必要です。
年齢が高くなればなるほど皮膚の弾性が失われます。そのため年齢が高ければ高いほど胸オペ後のたるみが起こりやすくなると言われています。
また年齢が高ければ高いほど胸の脂肪・乳腺によって皮膚が引き延ばされていた期間が長くなるので、収縮性も悪くなると言われています。
たるみや凹みの解消法
胸のたるみや凹みは術後のケアである程度解消できるとされています。
代表的なものをご紹介していきます。
筋トレ
筋トレをすることによって、たるみが改善したり、胸の形が整ったりして凹みが改善される可能性があります。
胸の筋トレとして効果的なものをご紹介します。
プッシュアップ
かっこよく言っていますがいわゆる腕立て伏せです。
器具ナシで手軽にできるので、筋トレ初心者はまずここから始めましょう。
脚を高ところに置いた状態でやると、胸の上部が鍛えられて形がよくなるだけでなく、胸が上に引き上げられるので、たるみの改善に繋がります。
プッシュアップバーなどを利用すると、深くまで身体を下すことができるので、より強く負荷をかけられます。
ダンベルフライ
ダンベルフライはプッシュアップよりも、より胸に刺激を集中させることができる種目です。
もしダンベルを持っているのであれば、挑戦してみましょう。
①ダンベルを両手に持って太ももにのせる
②ベンチに寝ころび、ダンベルを八の字に持つ
③肩甲骨を寄せて、胸を張る
④ダンベルを上に持ち上げる
⑤肘を45度にまげてやや外側に開きながら身体の横に持ってくる
プルオーバー
プルオーバーは大胸筋とその下にある小胸筋を鍛えられる種目です。
背中も一緒に鍛えられて男らしい身体にするのにも適しています。
肘を曲げた状態でやると、より胸に効きやすくなります。
①ベンチに仰向けになる
②ダンベルを1つ胸の上に持つ
③肘の角度を保ったまま、ダンベルを頭の後ろに下す
④頭の上を通って肘を閉じながら胸の上に戻す
インクラインベンチプレス
インクラインベンチプレスは胸全体を鍛えられるベンチプレスの中でも、胸の上部を鍛えられる種目です。
先ほども解説した通り、胸の上部を鍛えると胸を引き上げることが出来ます。
手術を2回に分ける
一度U字切開で乳腺を取り除き、その後たるみが残った皮膚を切除するという流れで2回手術をする手法もあります。
ただし2回分の費用が掛かってしまいますし、体力的な問題、休みを2回とる必要があるなど障壁があります。
専門医としっかり相談をして決断しましょう。
凹みは時間がたつと解決することが多い
術後3か月ぐらいは、凹みが気になる場合が多いようです。
しかし多くの場合、時間がたつと筋肉や皮膚が安定してきて、凹みは気にならなくなります。
この時期はあまり激しい運動をせずに、安静にしておくことをオススメします。
胸オペ前の対策
胸オペ前に胸が下垂している状態だと、術後にたるみやすかったり傷口が大きかったり、不自然な形になったりしやすくなります。
胸オペ前にできるだけそれを防いでおくといいでしょう。
筋トレはしておいた方がいい
胸オペ前に筋トレをしておいた方がいいか、しない方がいいか、どちらも説がありますが、自由が丘MCクリニックのHPによると、どちらでもあまり仕上がりに関係ないそうです。
筋肉と乳腺はほとんど別の場所にあるので、大胸筋が多いからと言って仕上がりに悪影響が及ぶことはないようです。
むしろ胸が下垂してしまうのを防ぐために、ある程度大胸筋を付けておくといいでしょう。
ナベシャツの着用方法に注意
先ほど解説した通り、ナベシャツの着用は胸をたるませる原因になります。
嫌かもしれませんが、外に出る時以外はできるだけナベシャツを着ないようにすることをオススメします。
またもし着用する際には、上から下に潰すようにするのではなく、できるだけ胸を持ち上げるようにして着用しましょう。
持ち上げたときに谷間が気になってしまう場合には、下ではなく脇腹方向に持って行くようにします。
胸オペ後はどうする?
たるみや凹みの対策の他、胸オペ後のケアについてご紹介します。
とにかくまず安静
まずは1~2カ月ぐらいは、筋トレなどを控えて安静にしておきましょう。
無理に動かすと、傷口から出血したり圧迫が解けて合併症が発生するリスクが発生します。
胸オペ前に筋トレをしていた方はウズウズするかもしれませんが、我慢です。
バンドはいつまでつける?
胸オペ後には、血腫や出血などの合併症を防ぐためにバンドで圧迫をします。
いつまで付けておくべきなのか迷うかもしれません。
基本的には1カ月ぐらいはバンドを付けておきましょう。
圧迫も変な方向にすると、胸の形もおかしくなってしまうかもしれませんので医師の指示通りに正しく圧迫しましょう。
まとめ
胸オペ後の胸のたるみの予防法と、対処法についてご紹介しました。
まとめると次の通りです。
・胸オペ後にたるみや凹みができる主な原因には、胸が大きかった、胸が垂れていた、ナベシャツの着方が不適切だった、年齢が高い、などが挙げられる。
・たるみや凹みの解消法として、筋トレや手術を2回に分ける方法などがある。
・術後3か月ぐらいは凹みが気になることが多いが、多くの場合時間が経つと改善する。
・胸オペ前の対策として、筋トレをしたり、胸をしたからすくうようにナベシャツを着るなどするとよい。
・胸オペ後は、とにかく安静にする、バンドは基本的に1カ月ぐらいつける、などの対応が必要。
せっかく胸を取っても、思い通りにならないとつらいですよね。
是非この記事を参考に理想の上半身を手に入れてください。
コメント